フンザのあるパキスタンの国教はイスラム教。
みなさんイスラム教と言えば、
1日5回お祈りをする、ラマダンと呼ばれる1ヶ月の断食をする、
豚肉を食べてはいけない、女性はブルカをかぶって歩いている…
といったイメージを想像されるかと思います。
風の谷・フンザに住む人々も、イスラム教を信仰していますが、
その多くが、イスマイリー派と呼ばれる宗派に属しています。

イスマイリー派は他の宗派とは異なる点を数多く持つ、
イスラム教の中ではちょっと特殊な宗派。
1日のお祈りの回数も3回で、断食をする人も少なく、
モスク(イスラム教徒の教会)はなく、
ジャマット・カーナーと呼ばれる集会所を持っています。
そして、ジャマット・カーナーへは、
イスマイリー派の人々以外、足を踏み入れることはできません。)
イスマイリー派の指導者はプリンス・アガ・カーンという人物で
住まいのあるロンドンから、世界中のイスマイリー派の人々を指導する
精神的・宗教的なリーダーとなっています。
現在イスマイリー派では、教育や女性の社会進出を推奨しており、
そのためフンザでは、就学率の低いパキスタンにおいてトップクラスの就学率を誇り、
手に職を持って活躍している女性も多く見かけます。

ヘイヘイ屋が入荷したフンザの商品も、
外に出て積極的に活躍している、フンザの女性達の手によって作られたもの。
ひとつひとつが非常に細かい作業の手刺繍なので、
インドやネパールなどの商品に比べると、全体的に高めなのですが、
その分、作りもしっかりしています。
また、女性達が作った商品を多く仕入れることで、
女性達の地位や生活向上にも貢献することができます。
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