フンザの女性達 その2

17 6月

フンザに住む人々、イスマイリー派の人々は、女性の社会進出を応援しています。
でもだからといって、それが女性達の自由につながる、と言うことではないようです。
フンザを訪れる旅行者は、パキスタンの他の地域同様、
フンザの「男性」と話をする機会が多いかと思いますが、
その際、フンザや、イスマイリー派の文化に関する話になると
大まかには、このような話をする人がほとんどなのではないでしょうか。
「イスマイリー派は、イスラム教の他の宗派と違う、モダンな宗派だ。
女性がショールで髪を隠して歩く必要はないし、学校へ行き、卒業すれば仕事だってする。」
しかし、こういった話を女性達とすると、全く違う答えが返ってきます。
「実際には、ショールをかぶらずに出かければ、男達が陰口を叩いたり、
父や兄に“お前の家の娘は躾がなってない”って、告げ口をしたりするのよ。」

ヘイヘイ屋のバイヤーは、この話を聞くと、いつも嫌な気持ちになります。
女性が髪を被わなければならないと言う、
イスラム教の、フンザの文化が嫌だと言うのではありません。
ずっと昔からある文化・風習ですし、
それなりの理由があるからこそ、今もその文化が人々の心に残ってるのでしょう。
バイヤーが嫌だな、と感じるのは、
男性達が「旅行者向けのタテマエ」と「地元女性向けのホンネ」を使い分けていること。
女性達がショールで髪を被って歩くのがフンザの文化であり、
男性達もそれが好ましいと思っているのならば、
なぜ旅行者に、口先だけの話をするのでしょう?
自分たちの文化に誇りを持っているのならば、
もっと堂々と、本当のことを話せばいいのに…と、いつも思います。

もちろん、全ての男性がこうではありませんし、
フンザにも都会や海外からの情報がどんどん入ってくるようになり、
若い世代の人々の考え方は徐々に変わってきつつあります。
それが正しいことなのかどうか、時間が過ぎてみなければわかりませんが、
いつかフンザが、女性達が心から気持ちよく過ごせる土地になるといいなぁと、
ヘイヘイ屋は応援しています。